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なぜ船底塗料を塗布するのか?
まずもって、なんでわざわざ船底塗料を塗布するのか?
これはボートを保管する方法によっても違ってきます。
ボートに乗らないときに係留保管する場合は、係留中に船底にフジツボなどの海洋生物の付着や汚れなどの付着物がこびりつきます。
そうなると付着物による凹凸が摩擦抵抗を生んでボートの速度が遅くなります。そして燃費も悪くなります。
ですから、付着物を取り除かないといけないわけですが、このフジツボなどの海洋生物が付着するとなかなか簡単に取れないわけです。
そこで船底塗料が登場するわけです。
船底塗料はいくつか種類があるのですが、基本的には少しづつ塗料が溶け出して汚れや海洋生物の付着を防止する働きがあります。
このことから、上架保管で定期的に掃除ができる方であれば、船底塗料を塗布する必要はありません。
船底塗料の種類
船底塗料にはいくつかの種類があります。
ここでは塗料の詳細までは触れませんが、各メーカーで呼び方が違うものの汚れが付きにくくなるメカニズムが3パターンほどあります。
簡単な表にまとめましたが、それぞれメリット・デメリットありますので好みのものを使用すればよいと思います。
私が今回使用したものは、ヤマハのパワープロテクターブルーラベルの黒です。
それでは作業を始めていきましょう
1.船体(船底)の清掃
2.清掃で落としきれなかった付着物(フジツボなど)の除去
3.マスキング処理
4.船底塗料の塗布
上記が大まかな流れになります。
船体(船底)の清掃から始めます
まずは高圧洗浄機で船体に付着した海藻やフジツボ、古い船底塗料などを吹き飛ばしていきます。
ぱっと見で気にならなくても、意外と汚れているもので高圧洗浄が終わった後は思いのほか船体がきれいになってうれしいものです。
もちろん高圧洗浄だけでは完全に落とせるわけではないので、一通り高圧洗浄が終わりましたら落としきれなかったよごれを確認しましょう。
清掃で落としきれなかった付着物(フジツボなど)の除去
次は高圧洗浄では落としきれなかった汚れを落としていきます。
頑固にこびりついているフジツボなどは金属製のヘラなどを使ってこそぎ落とします。
エンジン回りですと、アノードの肌がちゃんと出ているかも確認しておきましょう。
アノードがちゃんと機能しないと、後々大きなトラブルにつながる可能性があるので注意して見ておく必要があります。
ここまで汚れを落とすことが出来ましたら、ヘラでそぎ落としたフジツボの付いてた場所に残ってる付着物の除去を行います。
新艇などでは避けたほうが良いと思いますが、今回はサンポールを使って溶かすことにしました。
残っている付着物は石灰質のものですから酸性のもので溶かします。
今回はスプレーボトルに移して吹きかけただけでしたが、キッチンペーパーなどを使って湿布にして使った方が薬液が垂れていってしまわないので効率的かつ経済的です。
次回からは湿布式でやりたいと思います。
マスキングテープで養生します
次はマスキングテープで養生をして、船底塗料を塗布する際に余計な場所についていまわ無いように処理します。
よっぽど腕に自信がある方でしたら、養生なしでも行けるかもしれませんが作業効率や正確性から言っても養生してから塗布することをおススメします。
今回はローラーと刷毛のみでの塗布でしたので、マスキングテープで養生しただけでしたがスプレーガンなどで吹く場合はさらにビニールなどで覆って余計なところに付着しないようにしないといけません。
マスキングを張り付けるときは船底塗料の切れ目に沿って丁寧に養生していきましょう。
ここで慌ててしまって適当な仕事をしてしまうと最後に後悔することになりかねませんので、気を引き締めていきましょう。
船底塗料の塗布
それではいよいよ船底塗料の塗布になります。
塗料は使用する前にしっかり撹拌することが大切です。
これを怠ると塗料の本来の性能を発揮することができなくなり、ここまで苦労してきた下準備が水の泡となってしまいます。
大きな面積を塗る場合は、幅の広いローラーを使うと早く作業することができます。
しかしボートはRが掛かった場所が多いので幅の広いローラーだけでは全体をカバーできません。
その時は幅の狭いローラーや、刷毛を使うといいでしょう。
全体を綺麗に塗ることが出来ましたらいったん終了となります。
この段階ではまだ一回しか塗れていませんから、乾燥したら二回目の塗布となります。
メーカーの公証は外気温が23℃の場合重ね塗りまでの乾燥時間は6時間となっていますが、あくまで個人的な感想ではありますが1,2時間セッティングタイムがあれば二回目の塗りに入っても問題ないように思います。
ここで作業を終了して後日に二回目の塗布を行ってもいいですし、時間に余裕があれば1,2時間のセッティングタイムを設けて引き続き二回目の塗布を行ってもいいと思います。
二回目の塗布が終わりましたら、ボートと架台が触れていた場所は塗布することが出来ていないのでボートの位置を少し移動させて、塗布できていない場所も忘れずにやっておきましょう。
忘れずにセッティングタイムを設けて二度塗りです。
ここまで出来ましたらマスキングテープを剥がして船底塗料の塗布は終了となります。
大変お疲れさまでした。
まとめ(作業内容の動画あり)
はい、皆様いかがだったでしょうか?
完全にメンテナンスは業者さんにお任せでもいいと思いますが、少しでもコストを抑えたい方やDIYが好きな方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
自分でやると愛着も沸きますし、私のようなDIYが好きな方でしたら楽しみの一つとして挑戦してみるのもありと思いますよ!
なんで自分にしてみれば趣味と実益を兼ねて一石二鳥な感じですw
最後に今回の作業の様子はYouTubeにアップしてありますので、お時間があれば覗いてみてくださいね。
それでは今回の記事はここまでとなります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
では、皆様ハッピーフィッシングライフを!!
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